中村浩子代表理事の共訳書『イタリア料理大全 厨房の学とよい食の術』の著者アルトゥージのレシピを世界中に広めるカーザ・アルトゥージ財団と、
駐日イタリア大使館の後援を受けた食事会が2023年11月14日におこなわれました。
「世界イタリア料理週間」のイベントです。
会場のタンタローバは、2019年に同財団理事長のライラ・テントーニが来日したときに
非公式の食事会を催した、彼女にとっても思い出の場所。
今回、林祐司シェフと相談しながら本書のメニューを選び、とても手のかかる料理をおつくりいただきました。
前菜はレシピNo.396.キノコのトリッパ風、431. カリフラワーのバルサメッラ(ベシャメッラ=ベシャメル)、小玉ねぎのバルサミコ煮など。バルサミコは、アルトゥージの出身地、エミリアロマーニャ州が誇る産品です。
007.ロマーニャ風カッペッレッティは、前日の大使館でのパーティーでも出されたロマーニャ地方のシンボルともいえるブロード入りパスタ。
気を補うとされ、脂肪分少なめの044.ウズラ入り米料理も。
285.イノシシの甘酢ソースは、直前にメニューが決まったにもかかわらず、じっくりと煮込まれて、ソースも濃厚。
東洋医学ではイノシシは体に水分を補う働きがあり、西洋医学では血をサラサラにする成分を含みます。
ドルチェは、670.執務室のプディング。たっぷり使う卵は8種の必須アミノ酸を含み、レーズンは血を補います。
ご参加くださったカーザ・アルトゥージ財団のシェフたちや、エミリア・ロマーニャ州の農業評議会の方たちも喜んでくださって、また忘れられない会の一つとなりました。