2025年6月3日、大阪万博イタリア館の「マルケ・ウィーク」のために来日したマルケ州の特産品展フェスティバルTipicitàのお力添えにより、
パスタは SPINOSI(スピノージ)、ワインはUmani Ronchi(ウマニ ロンキ)の協賛、また駐日イタリア大使館の後援を受け、食事会を開くことができました。
オーナーの西出雅章シェフは現在、大阪に7店舗、東京に1店舗のイタリア料理をメインとした飲食店を経営。Nisideriaはその原点の店で、大阪食材を使った「なにわイタリアン」を出しておられます。
㈱レアル・ダイニングを代表取締役として率いる西出シェフが、厨房に立ってお作りになる料理をいただける貴重な機会でもありました。
前菜は、マルケ名物のオリーブの肉詰め「オリーヴェ・アスコラーネ」と、大阪市産のアーティチョークの酢漬け、そして大阪のたこ焼きから発想した揚げ物。アーティチョークは酢の加減もちょうどよく、この日に向けてご準備いただいたことがわかります。

白ワインのヴェルデッキオ・デイ・カステッリ・イエージ・クラッシコ’23を合わせて。
海のミネラルを感じるジェラティーナ(ゼラチン)を使った、当店のシグニチャー・ディッシュ「青の洞窟」は、西出シェフがカンパーニャ州と関係していたことから発想されましたが、今回、マルケ州のアンコーナにも同名があることがわかり、アドリア海の蒼さも思い起こさせます。

白ワインは、”プレーニオ” ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ クラッシコ・リゼルヴァ ’21。
パン粉を使ったパッサテッリは、梅雨の時期に体から水分を排出すると言われるそら豆を、気を巡らせるうすい豌豆とともに。もちろん大阪市産。

メインの「なにわ星の豚」は炭火焼で、外は香ばしく、中はしっとりと。
赤ワインは、ペラーゴ ´20。

SINOSINIという細めのロングパスタは、岬町の兎肉のラグーで。
兎肉が初めてのお客様もおられましたが、鶏むね肉よりジューシーな食感に皆様、大満足。
赤ワインは、”カンポ・サン・ジョルジョ” コーネロ リゼルヴァ ´12。


松の実とオレンジの皮を入れたチャンベローネは、ジェラートを添えて。

お客様には、マルケでの修行歴がある、東京のMomentoの有本シェフとパティシエールの井上さなさんご夫妻、マルケで編み込み細工の小物や家具を製作するBottega IntreccioのSilvia Belliさんも。オリーヴェ・アスコラーネの出来を「マルケのものとまったく変わらない」とSilviaさんは絶賛。


(一社)SALUTEがお渡しした「夏のお勧め食材」と「梅雨のお勧め食材」をご参考にメニューを組んでくださった西出シェフ、相川スーシェフ、ソムリエの難波支配人、他店からの応援も含めたスタッフの方々に、心から感謝と敬意を捧げます。ありがとうございました。
