「舌から知る健康状態」、東洋医学でいう「舌診」講座付き夏の食養生食事会を、7月13日(日)昼にリストランテ・アクアパッツァにて催しました。

講師は、千葉大学附属病院和漢診療科科長を定年まで勤められ、現在、国際医療福祉大学成田病院予防医学センター病院教授で、千葉大学真菌医学研究センター特任教授の並木隆雄医師。
並木医師には、SALUTEの相談役をお願いしております。
「高校生の患者さんの舌を見ると、氷をバクバク食べているその食習慣をすぐに当てることができて、本人が焦ります」など、ユーモアも混じえた、健康管理に役立つ講座でした。

講座のあとは、日髙良実オーナーシェフに登場いただいて、お店の35周年を祝って、オンライン参加者も一緒にスプマンテやノンアルワインで乾杯!
夏の食養生と言っても、ストイックな食制限はイタリア料理には似合いません。
日髙シェフと、料理スタッフの川合さんが考えてくださった前菜は、「ヒラマサのカルパッチョ仕立て アサリのソース」。

ヒラマサがもつオメガ3脂肪酸のDHAとEPA はできるだけ加熱せず摂るのがよいので、カルパッチョはぴったり。夏なので、解毒作用がある紫蘇とミョウガが、ブロッコリーとキャベツのスプラウトとともにのせられて。
今回、看板料理のアクアパッツァを、温前菜でお願いするという、なんというぜいたく。オーブンでセミドライにしたトマトは、体の熱をとり水分をおぎなう、夏に最も向く野菜です。

白ワインは、日欧商事(株)の木津 美保子 さんのご尽力により、同社より協賛いただいたMASI 社のMasianco。爽やかながらふくよかな味わいのこのピノ・グリージョ・デッレ・ヴェネツィエDOCは、カルパッチョやアクアパッツァ、イカをミンチにしたトマトラグーのスパゲッティー二までぴったり。
セコンドの群馬県の「くちどけ加藤ポーク」肩ロース肉のローストは、
スタンダードなものをきっちり作るアクアパッツァらしく、塩だけの味付け。ビタミンB1豊富な豚肉には、疲労回復が期待されます。

ソムリエの杉澤マネージャーが瀬川支配人と相談しながら選んでくださった赤ワイン、ロッソ・トスカーナIGT は、重すぎず軽すぎず、豚肉のシンプルな美味しさを引き立ててくれます。
ドルチェは、長崎県平戸の農家が奥様の名前から付けた柑橘の「夏香」とベイクドチーズケーキ、羊のリコッタのムースに、わざわざ日髙シェフがソースを自ら、かけに来てくださいました。


お店の入口には、日髙シェフの「現代の名工」受賞の盾や、YouTubeのACQUAPAZZAチャンネル登録者数10万人突破記念の盾も。
ですが、厳しい予算にもかかわらず、こちらのリクエストにプロのお知恵と技を総動員し、全力を尽くして応えてくださる店こそ、名店だと思うのです。
日髙シェフ、川合さんほか料理スタッフの皆様、瀬川支配人と杉澤マネージャーほかサービススタッフの皆様、日欧商事の木津さん、オンライン配信にお力を貸してくださったイタリア研究会事務局の佐藤さん、皆様のおかげで、とても喜ばれた会になりました。
本当にありがとうございました!