イタリア郷土料理と手打ちパスタを作らせ、語らせたら、右に出る者はいない小池教之氏をゲストシェフにお迎えした第1回。
極度の円安によりイタリアに行って学ぶ機会がもちにくい若手料理人だけが厨房に入れる料理講習会で、それをどなたでも見学・賞味できる食事会を兼ねた形式をとりました。
『専門料理』『料理王国』『料理通信』など数々の料理専門誌に登場してきた四ッ谷「オステリア・デッロ・スクード」の前オーナーシェフ、小池教之氏。「古代ローマをルーツにもつ郷土料理」をテーマに、作って、しゃべって、写真撮影にも応えていただくスーパーシェフぶりをいかんなく発揮されました。
しかも、キッチンがIHなので、その不慣れとも格闘いただいた小池シェフ。数日前から仕込みにかかり、当日は食材、ハーブ、調味料、パスタマシンからすべて車に載せて、お運びくださいました。
メニューは、
○焼き魚の古代ローマ式ソース” IUS IN PISCE”
茹でたスペルト小麦のサラダ添え
○パティナ(ラザーニャの原型)
ソースは、豚肉、ガチョウ肉、ウサギ肉、雌豚の乳房、鶏ササミなど肉がメイン
○トマトソースのサーニェ・ンカンヌラーテ
○仔羊のローマ風 レンズ豆のプルテス添え
○凝乳のデザート
イチジクの枝葉の樹液で凝固させた牛乳と松の実と蜂蜜。
古代ローマ料理の再現ではなく、アピキウスの『料理書(De re coquinaria)』のメニューを現代の手法を織り交ぜて作ったパティナは、今までに味わったことのない肉の多様な食感を愉しめました。
翌日が小池シェフの誕生日であることをたまたま発見し、この日のシェフのアシスト役でSALUTEレシピ担当の小川航平さんが前日に作ってくださったリコッタのトルタで、サプライズのお祝い。
日曜日だったので、SALUTE会員の参加者に息子さん連れの方もおられて、
まさにSALUTEが目指す、子どもから大人まで年齢を問わず参加して楽しめる会を実現できたことを嬉しく思います。
メニューづくりから格闘してくださった小池シェフ、参加くださった皆さま、アシストくださった小川さん、ありがとうございました。
レシピ担当の小川さんによる2回目の料理教室は、10月13日(日)11~14時、同じく@Be ACTO武蔵浦和のキッチン1 テーマは「便秘対策」、レシピ4点です。
詳細は近日中にFacebookの当協会ページでお知らせいたします。